「医薬品」「化粧品」「食品」 にも 「界面活性剤」 が使われている!?

suzumiira

2016年10月20日 11:47

「医薬品」「化粧品」「食品」 にも 界面活性剤 が使われてる 


と、前回のブログで書きました。

多くの加工食品には 「乳化剤」 が使用されています。

「乳化剤」 は、ほぼ 「界面活性剤」 と同じ意味で、

食品・洗剤・化粧品など幅広い分野で使用されています。

乳化剤が使用されている身近な食品は、以下の様な物です。


* パン
* アイスクリーム
* チョコレート
* コーヒークリーム
* コーヒー飲料
* ホイップクリーム
* 魚肉練り製品(ソーセージ・ちくわ・かまぼこなど)
* ドレッシング
* 調味料


かなりの食品に使われているんですね


「乳」 という文字が使用されていますが、

見た目や食感をミルク状にするという事が 「乳化」 ですので、

「乳」 そのものとは関係がありません。



 食品の場合は

「乳化剤」 と表示され、

 洗剤や化粧品の場合は

「界面活性剤」 と表示されるのが一般的になっています。

またマヨネーズは、

卵黄中に含まれる 「レシチン」 が乳化剤として働いて、

サラダ油が卵や酢の中に均一に混ざっている食品です。


※ マヨネーズの場合は卵黄が乳化の役割をしています。
乳化剤を使用した製品は「マヨネーズ」の表示はできません。



 食品衛生法で許可されている乳化剤は、次の5つだけです。

大豆などの食品アレルギーをお持ちの方は、

アレルギー源となる食材由来の乳化剤が使用されている食品は避けるようにしましょう。


[大豆レシチン]

パンや麺類、マーガリン、マヨネーズに使用されている事が多いです。
大豆由来の強粘性の乳化剤です。

[グリセリン脂肪酸エステル]

食物油を分解して作られる乳化剤で、
乳化剤の中でも特に安全性が高い事で知られています。
生めんなどにも使用されていますが、
防腐剤としての効果もあるので、清酒に添加されている事もあります。

[ショ糖脂肪酸エステル]

植物油由来の脂肪酸とショ糖で作られる乳化剤です。
無味無臭なので食品の味や風味を損なわないだけでなく、
体内で素早く分解されるので、安全性が高い事も特徴となっています。

[プロピレングリコール脂肪酸エステル]

親油性界面活性剤としての利用に適していますので、
油脂を硬化させないためにも利用されます。
ワックスや化粧品にも使用されます。

[ソルビタン脂肪酸エステル]

甘味料として使用される 「ソルビット」
植物油由来の脂肪酸で作られる乳化剤です。
天然由来の甘味料ですので、
チョコレートやアイスクリームなどのお菓子やマーガリンなどにも使用されます。





 チーズなどには、乳化剤として

「リン酸塩」 が使用されている事があります。

リン酸塩は過剰摂取すると、

腎臓機能の低下カルシウムの吸収抑制につながります。

また、大豆由来の大豆レシチンは一見安全な様に思えますが、

 ほとんどの大豆レシチンは

アメリカなどの外国で遺伝子組み換え大豆からできたものです。

遺伝子組み換え食品の健康被害はまだ完全には解明されていませんが、

認知症のリスクにもつながると言われていますので、

避けておく方が賢明かもしれません。

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